2018年7月12日 10時47分44秒
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夫の定年前と定年後ではそれまでの夫婦の関係が良くも悪くも大きく変わるものです。
今まで朝早くから夜遅くまで働いていた旦那さんがずっと家にいる。別にお互いに嫌いな訳じゃないのに違和感を感じる・・・という人も決して少なくありません。熟年離婚という言葉が目立つようになりましたが、それは定年前後での環境の変化について行けなかった夫婦なら誰にでも起こりうる事なのです。
一方で定年後も円満に仲良く趣味を共有したり旅行に行ったりして幸せそうにしている夫婦が多いのも事実。
絶対的な正解はないのかも知れませんが、少しでも楽しい定年後の生活を送るために、定年後の夫婦の過ごし方のポイントをまとめてみました。
当たり前のようですが、定年後も夫婦で旅行に行ったりするような良い関係を保つ為には、定年前から良好な関係を保っておく必要があります。
定年前から冷め切っていて仲の悪い夫婦が、夫が定年したからと言っていきなり仲が良くなる事はありません。これはお互いに認め合う、リスペクトし合う関係を普段から保っておく事が本当に大事です。
【夫のあるべき姿勢(例)】
帰りが遅い時、夜ご飯が出てくればそれを当たり前だと思わず「ありがとう」と伝える。
飲み会がある時は必ず一声妻に知らせる。
家庭の予定を仕事の為にキャンセルは極力しない。
休日は全てでなくても良いので家族との時間を作る。
妻の誕生日や結婚記念日などを忘れないで祝う。大事にする。
等など
【妻のあるべき姿勢(例)】
夫の収入面などに文句は言わない。(一緒に将来の金銭的な計画を立てるなど、同じ方向を向いて考えるのはOKです。ただ夫の収入が少ないからと言ってそれを否定するようなNGです。たとえ共働きであったとしても。)
夫の仕事に対して理解をする。
夫の誕生日を祝う。
夫の趣味を応援する。理解を示す。
等など
ほんのちょっとのボタンの掛け違いが、何十年も続くとどうしようもない状態になってしまいます。そうならない為にも、普段からお互いの事を思いやり、コミュニケーションをしっかりとる関係を保っておきたいですね。
そして、意外にも定年後には夫婦の距離感を大事にするのも重要です。
夫がそれまで外で働いており、妻が専業主婦だった場合、夫の定年でそれまでの生活が一気に変わります。
夫は40年以上に渡って築き上げてきた生活スタイルを失い、毎日が日曜日状態になってしまう訳です。今までは少なくとも平日の昼は会社にいて働いていた夫が、毎日家にいる。
妻は妻でそれまでの間に築き上げてきた生活スタイルがまたありますから、ここで夫が定年したからと言って、あまりにも急に距離を詰めると妻も息苦しくなってしまうというのはよくある事なのです。それまで40年近くに渡って「昼間は夫がいない生活」をしてきた訳ですから・・・
もちろん、全ての夫婦がこうなる訳ではありませんが、一般論としては夫の定年によって定年前よりも夫婦の距離が近づくことによって、その状況・環境の変化に合わせることが出来ないで関係が逆に冷めてしまうというのは多くの熟年夫婦が経験している事なのです。
これを防ぐ為には、夫が趣味を持つ事です。夫が趣味に没頭すれば、妻も距離感が保ちやすくなります。場合によっては一緒の趣味を持ってみてもいいかも知れませんね。その場合は自然と夫婦の距離を詰める事が出来ます。
定年後の趣味 例
ゴルフ・・・現役時代からやっていた人も多くとっつきやすい。
バイク・・・定年後のバイクは今では定番。
キャンプ・・・現役時代はあまり時間が取れず出来なかったアウトドアを家族とともに。
テニス・・・テニスは生涯スポーツ。何歳から始めても大丈夫です。
御朱印巡り・・・夫婦で行うとドライブや旅行も兼ねられるので楽しい。心も落ち着きます。
映画鑑賞・・・気軽に出来て感性も磨けます。
夫婦と言っても究極的には「他人」な訳ですから、互いが居心地の良い距離感を保つのはとても重要なのです。
毎日一緒にいるのが良いのか。夫は趣味に没頭して毎日出かけてしまうのがいいのか。たまに旅行に行くくらいの関係がいいのか。
定年前はそれほど一緒にいる時間が保てなかったという夫婦はその当りの距離感を大事にしていくべきですね。
ちなみに定年後は現役時代に比べて一気に収入が減ってしまう事もあり、不安を覚える夫婦も多いです。予め生活費などについてどうするか計画を立てておかないと夫婦の関係が崩れる事になるかも知れません。
経済的に不安な状態では中々心理的にも落ち着かないですし、ストレスがかかった状態では人間はどうしても攻撃的になりがちです。そうなってしまわないように予め生活費などの金銭的な問題については、夫の定年前にしっかりと話をしておくのがベターです。
定年後の夫婦の過ごし方について述べてきましたがいかがでしたでしょうか?定年前と定年後では生活が一変してしまうという事実を早い段階から認識し、準備しておく事で定年後の夫婦の関係をより良いものに出来ます。
熟年離婚なんて洒落になりませんし、楽しく余生を過ごす為にも早い段階から考えておきたい事ではありますね!