2018年5月11日 11時00分22秒
テーマ:空き家
両親が亡くなったり、兄弟の家で一緒に暮らす事になったり・・・自分の実家が空き家になるケースは決して珍しいものではありません。
最終的には自分たちで相続して、活用するなり処分していかなければならない実家。
空き家になってしまった場合の管理や片付けについてはしっかり考えるべきですし、実は仏壇をどうするかというのも中々大きな問題となってくるのです。
実家が空き家になってしまった場合、絶対に避けたいのは「放置」です。
空き家は有効活用すれば資産となり、大きな助けとなるものです。ですが、放っておいてしまえば時間が経つにつれて少しずつ朽ちていき、ゴミがたまり、虫がわき、得体の知れない動物が住み着いてしまうのです。結果として価値が大幅に下がってしまい、大損してしまう・・・
さらに2015年に施行された「空家対策特別措置法」によってあなたの空き家が「倒壊する危険がある」「衛生上有害」「景観が悪い」などと自治体に指摘されてしまった場合、修理や解体、整理を行う義務が発生するようになりました。
一度悪い状態になってしまってから直すのは、普段からメンテナンスをしている場合よりも余計に費用がかかってしまいます。
ご実家が空き家になってしまった場合、片付けと管理をしっかりと行いましょう!そうする事で空き家の資産価値を維持する事が可能となりますし、大幅な補修や解体などを行う事になるリスクを減らせます。
空き家の片付けのポイントとしては「捨てるもの」「売るもの」「残すもの」にしっかりと整理しながら片付ける事です。
人が住んでいた家には想像を超える量の家財やゴミが溜まっているものです。両親が高齢で片付けなどを普段からしていなければその傾向は更に顕著です。
おそらくかなりのゴミが発生しますので、燃えるゴミ・燃えないゴミ・リサイクルゴミ・粗大ゴミと整理しましょう。各自治体のルールに従わないとそれらを処分出来ません。
また、捨てるまでもないですが、必要ないものについては「売るもの」としてリサイクルショップなどで売るべきです。二束三文かも知れませんが、片付け費用の足しにはなりますし、何よりも片付けをしている時にものが減るのは嬉しいですよね。
※価値の高いものが出てきた場合は売ってしまうと将来的な相続の場面でもめる原因にもなりますので、キチンと管理し残しておきましょう。
「残すもの」は思い出の品等ですね。写真や形見となりそうなものは残しておくべきだと思います。
片付けが終わった空き家管理のポイントとしては定期的に掃除をしたり、壊れている所やシロアリに食われている所はないか、蜂の巣などで近隣に迷惑をかけていないか、植木が伸びていないか等を確認する事です。
定期的に掃除をする事も大事です。虫はどこでもわきますし、湿気があればカビも生えますから。
そういったものを放置してしまうのと、月に1回でも綺麗にするのでば長期的には大きな差が出てくるものなのです。
実家が空き家になった時、多くの人が処分に迷うのが仏壇です。
大きくて重いものもあり、かなり場所もとります。それに何だか罰当たりなようで粗大ゴミとして出しちゃうのも気が引ける。
かといって自分の家に置くスペースもない・・・
普段、あまり気にしていない仏壇も空き家問題に直面した時に悩みの種になるものです。
一口に仏壇と言ってもあなたの家の菩提寺の宗派によって考え方が違います。捨てる時は「魂抜き」が必要だという場合もあれば、そうではない場合もあるでしょう。色々なケースが考えられますので、仏壇については菩提寺に相談してみるのが一番良いと思います。
もちろん、空き家の仏壇=処分という事ではなくて、中のお位牌ごと自分の家に持ってきて、何とか場所を作ってそのまま使うケースもあるでしょう。実家の仏壇は処分して、自分の家にあった小さい仏壇を新たに購入し、そこにお位牌を入れて供養するという場合もあるでしょう。
空き家の仏壇をどうするかは、あなたやご兄弟が「今後ご先祖様をどう供養したいか」にも関わってきますので、しっかり考えるべきところですね。
実家が空き家になってしまうという事は決して珍しい事ではありません。誰もが向かい合わなければならない可能性があります。
そんな時、しっかりと片付け・管理を出来るかで将来の資産価値も随分変わってくるものです。
もし、空き家から遠く離れた場所に住んでいたり、体の調子が悪い等で空き家の片付けや管理ができない場合はプロにお願いするのも選択肢の一つです。料金がかかるのも確かですが、支払った料金以上のメリットがあるのであれば空き家管理を専門の業者に委託するというのは合理的なのです。
弊社では相談無料で空き家に関する相談を受け付けています。お一人で悩んで解決しない事もプロの視線で見れば何か解決策があるかも知れません。よろしければ検討してみてくださいね。