2018年5月21日 14時49分54秒
テーマ:空き家
今回は空き家のリノベーションについて考えてみたいと思います。
当たり前の話ですが「空き家」とは「誰も住んでいないから空き家」な訳です。誰も住んでいないし、使っていない建物に対してお金を払うという事は無駄なようにも思えてしまいますね。お金をかけるのであれば空き家よりも今実際に暮らしている家や乗っている車にお金をかけたいと思うのが自然なのかも知れません。
しかし、ちょっと考えてみると空き家のリノベーションにお金をかけるという事は、場合によってはかなり有益な投資になるかも知れませんよ?
多くの方は空き家のリノベーションに意味がどれだけあるのか?と思う事でしょう。
「住んでいない家にお金をかける?馬鹿らしい。」と思うのも仕方がない事です。今のご時世、無駄にお金を使う事が出来るような人は多くはないでしょうしね。筆者自身、空き家に関わる仕事をするまではそう思っていました。
しかし、色々学んで来たからこそ言える結論は「空き家のリノベーションは費用をかけてちゃんと行った方が良い。それは有益な投資である」というものです。
空き家のリノベーションには次の様な意味やメリットがあるからです。
・空き家の価値の低下を防ぐ事が出来る。
・リノベーションする事で節約出来る。
・税金が高くなるのを防ぐ事が出来る。
以下、一つ一つ説明していきますね。
当然ですが人が住まなくなった家は少しずつ朽ちていき、カビが生え、虫がわき、汚れていくものです。
ちょっとの期間、人が住まないというくらいでは大した事はなく、大掃除をすればいいのかも知れませんが、長い間人が住まない状態が続いてしまうと状態がかなり悪くなってしまいます。
しかし、一度空き家のリノベーションをしておく事で、状態の劣化を食い止める事が出来、価値の低下を防ぐ事が出来ます。昔に建てられた空き家を現代の技術によって補完する事で劣化しにくい空き家にする事が出来るのです。
空き家のリノベーションをすると、もちろん一時的にはお金がかかります。
しかし、荒れ果ててしまっている空き家をしっかりとリノベーションする事によっては「空き家を活用していく」という選択肢が生まれます。誰かに賃貸物件として課すことが出来れば定期的な安定収入として活躍してくれます。
リノベーションを行わない。活用もしない、という事になると毎年固定資産税だけが吸い取られてしまう負の財産になってしまいますから、そうならない為にも空き家のリノベーションを検討する事は意味があります。
空き家対策特別措置法という法律が2015年5月26日から施行されていますが、これは放置されている空き家を減らす趣旨で作られた法律です。
端的に言うと、状態の悪い空き家は自治体から「あなたの空き家は特定空き家です」という勧告を受けてしまいます。すると、空き家の固定資産税の優遇措置が取り消されてしまうのです。(空き家は固定資産税が最大で6分の1にまで減免されている。)
特定空き家にならない為には、空き家をしっかりとリフォームし、管理していく必要があります。
一番ダメなのが空き家をほったらかしにしてしまう事です。リフォームも管理もしない空き家は持っているだけで損をしてしまう時代になってきているのです。
ここまで説明してきたように、空き家のリノベーションには大きな意味、メリットがあります。
しかし、一方で大きな費用がかかってしまう事も確かです。建物の状態やどこまでリフォームを行うかによっても違いますが100万円単位でのお金がかかる事は珍しくありません。
そこまでして空き家のリノベーションを行うべきかどうか悩む人も多いと思います。現在空き家が毎年増えている状態で、行政は放置されている空き家を何とかしようと頭を抱えています。
あくまでも予想ですが、今後、空き家にかかる固定資産税がかなり増えたりする事も考えられます。また空き家を活用しやすい整えられていく事でしょう。
空き家があるのでしたら、どの程度行うかという事も含めてリノベーションや管理について検討してみるのが良いでしょう。
空き家のリノベーションについて述べてきましたが、いかがでしたでしょうか。
住んでいない家だからと言って管理をおろそかにするのではなく、しっかりとリノベーションする時はリノベーションし、監理し、活用する事が大事です。
あなたの空き家が必要かどうかを判断するのは、あなただけではありません。借りたい人、買いたいと思っている人もいるかも知れません。空き家は大切な資産であるという認識をもち、有効活用していきたいものですね。