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  • 空き家の強風対策について。群馬県のからっ風の被害はバカに出来ない?

    2018年8月24日 17時19分08秒

    テーマ:空き家

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    焼きまんじゅう、上州牛、下仁田ネギ、等など群馬県には多くの名物がありますが、空き家管理をしていく上で忘れてはならない厄介な名物も存在します。何だかお分かりになりますか?

     

    答えはからっ風です。

     

    知っての通り群馬県は山に囲まれており、山を越えて来る乾燥した下降気流が強風となり容赦無く吹き荒れます。特に冬の時期に吹く北西の風は「赤城おろし」と言われており、とても有名です。他県から転勤してきた方などは群馬県の風の強さに凄く驚くものです。

     

    この群馬県特有の強風は空き家管理をしていく上で決して無視は出来ない存在なのです。

     

    今回はからっ風と空き家管理についてお話をしていきたいと思います。

     

    群馬県のからっ風は空き家管理の大敵?強風対策は大丈夫?

     

    群馬県の空っ風は凄い!

     

    群馬のからっ風は凄い!

     

    群馬県外から来た方が必ず驚くのが群馬県の風の強さです。ゴルフやテニスなどの風の影響を強く受けるアウトドアスポーツをしている方はすぐに気がつくでしょう。屋内にいる場合でも「ビュウ!ビュウ!」と吹き荒れる風の音は群馬の風の強さを教えてくれます。

     

    この群馬の強風は「からっ風」と呼ばれており、群馬県の名物となっています。上毛かるたにも「雷と空っ風義理人情」とありますが、とにかくこのからっ風、有名なのですね。

     

    ただ、このからっ風、「スポーツに影響が出る」「音がうるさい」くらいならば良いのですが、暮らしていくのにも小さくはない影響を与えているのです。

     

    洗濯物が飛ばされる。植木鉢が倒れる。枝が折れる。花粉の時期は花粉が凄い。肌があれる。(群馬県は美肌ランキングで全都道府県でワーストです。)というような被害は群馬県民あるあるですね。

     

    このからっ風は空き家を管理していく上でも決して忘れてはいけない存在なのです。

     

    尋常ではない位強い群馬の強風は様々な被害を空き家にもたらします。

     

    風でものが飛ばされてくればガラスが割れる可能性もあります。ちゃんと締めたはずの窓も強風により隙間から砂埃やゴミが入る事は日常茶飯事。

     

    屋根材も最近の建築物は強風テストを通過したものを使っており、堅固な場合が多いですが、空き家となると話は別です。古い屋根瓦やトタン屋根が飛ばされたという報告は後を絶ちません。

     

    庭に何気なく置いていた処理済の家具や捨てるつもりだったゴミも油断するとすぐに飛ばされてしまいます。自分の空き家の庭が散らかるくらいならば笑い話で済むでしょうが、近隣の庭に入っていったら苦情になりますし、人が怪我をしたりガラスが割れたりしたら所有者責任を問われる問題でもあります。

     

    壁の劣化も早いです。

     

    群馬県に住んだことがなかったり、群馬県から離れて暮らしているとついついからっ風の事を忘れてしまいますが、誰も管理する人がいない空き家にとってこの強風はもの凄い影響力を持つ厄介な存在なのです。

     

    ※参考

     

    近年、空家や空地が適正に管理されず、強風により、屋根等の一部が飛散したり、また草木が繁茂し、ごみ等が放置され、害虫が発生するなどの建物の損傷や環境衛生上の問題が増えています。

    出展元:太田市HP

     

    瓦が落ちる、外壁が剥がれ風で飛んでしまう、害獣が住み着く、草木が繁茂し通行を阻害したり虫がわいたりするなど、考えられる被害は様々です。

    出典元:桐生市HP

     

    空き家は強風対策をしておくべき。

     

    空き屋は強風に備えておくべき。

     

    からっ風は空き家にとって驚異と言えども、備えをしっかりしておけば必要以上に恐れる必要もありません。

     

    空き家の管理を常日頃から考え、対策をしておけば問題はほぼないと言えるでしょう。(一番まずいのが空き家をほったらかしにしておくことですね。)

     

    空き家を人に貸したり、自分が住んだりするつもりがあるのであれば、外壁や屋根材を強風に耐えうるものに変える等、補修をしっかりしておきましょう。「活用する時になってから変える」というのでは遅いのです。

     

    例えば屋根材が知らないうちに強風で剥がれていたりすると、雨が降った時に雨漏りを起こし、柱など基本的な構造部分にも悪影響を及ぼします。空き家の雨漏りは、中々気づかないものです。普段人が住んでいない訳ですから・・・気がついた時には浸食が進行してしまっていた、という事になると修繕費は莫大になってしまうかも・・・

     

    もはや活用が不可能という位築年数が古い空き家であるのならば、取り壊して更地にしておいた方がいいかもしれません。固定資産税は増えてしまいますが、空き家の固定資産税(さらに言うと群馬県の物件)がそれほど高額になるとも思えません。

     

    それよりも古い空き家が強風で壊れ、屋根材やガラス等が飛び散って近隣の住宅に損害を与える方が心配です。空き家を放置した事により損害が発生すれば所有者責任を問われる事態です。

     

    あまりに状態が酷い場合は自治体から特定空き家に指定され、修復命令などが出る可能性も。

     

    空き家の状態はそれぞれ違いますので、どのような対策をとるのがベストかは一概には言えません。しかし、風が強い群馬県に自分の空き家があるという事を認識しておく事は必ず必要でしょう。

     

    終わりに。

     

    群馬県特有の強風であるからっ風と空き家について色々述べてきましたがいかがでしたでしょうか?

     

    空き家と言うと掃除や草むしりのイメージが強いかも知れませんが、強風のリスクに備えておく必要もあるのですね。しっかりと対策をとっておき、空き家という財産を守っていきたいものですね

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