2018年5月25日 14時26分41秒
テーマ:空き家
空き家にスズメバチの巣が出来てしまう事はよくある事です。
人の住んでいる家でも気がつかない内にスズメバチの巣が作られているという事がありますが、普段は人が住んでいない空き家ならば発見がもっと遅れてしまうかも知れません。
スズメバチの巣はまじめに人の命に関わる問題です。他人事と思わず、自分の空き家にスズメバチの巣が出来ないようにどう対策をしていくか、しっかりと考えて行きましょう!
空き家にスズメバチの巣が出来る事は決して珍しい事ではありません。
本来で言えば、例えばオオスズメバチなどは住宅街ではなく、山や森林部に住むのが一般的でした。しかし、オオスズメバチの餌となるキイロスズメバチやアシナガバチが住宅街がある都市部に順応し、巣を作るようになり、その後を追うようにオオスズメバチも人の住む都市部に多くの巣を作るようになりました。
さらに追い打ちをかけるように、近年の空き家の増加。
人の住んでいない空き家はスズメバチが安全に巣を拡大し、仲間の数を増やしていくのに最適な条件が揃っています。外から見えないし、人が入ってこないなんて最高ですよね。
空き家を持っているのであればスズメバチのシーズンでなくても「巣はあるんだろうな・・・」と思っているくらいでちょうど良いのかも知れませんね。それくらい空き家のスズメバチというのはポピュラーな話題なのです。
空き家のオーナーとして気になるのが「自分の空き家に出来たスズメバチの巣で誰かが刺されたりした場合、法的責任を追及されたりしないか」という事ではないでしょうか?
基本的には、空き家の空き家の管理責任はオーナーにあります。自分の空き家の敷地内に勝手に人が入ってそれで刺されたという場合ならまだしも、近くの道を通りかかっていた通行人が刺されるかも知れないという事態は予測がつくものです。
もし、自分の空き家にスズメバチの巣がある事を知りながらも、それを放置していて何の罪もない通行人が刺されてしまった場合は何らかの責任を問われる可能性はあるでしょう。もし、スズメバチの巣の存在を知らなかった場合でも、相手の怪我が重ければ思わぬトラブルに発展するかも知れませんよね。
(スズメバチに刺された場合、大げさでも何でも無く、命を落とす事もあります。「痛い」で済めばもめ事にまではならない事も、流石に子供や家族が亡くなったとなれば、やり場のない痛みがどこで爆発するか分かりませんよね・・・)
実際に以下のような例もありました。
上伊那郡飯島町が管理する町内の橋の上でスズメバチに刺されたとして、東京都内の女性が町に医療費や慰謝料など計140万円の損害賠償を求めた訴訟で、武蔵野簡裁(東京)が、町の注意喚起が不十分だったなどとして51万円の支払いを命じる判決を出していたことが16日、分かった。町は控訴せず、賠償金を支払う方針だ。
全く同じ裁判というものはありませんし、状況によって判決が変わってくるのはもちろんなのですが、スズメバチに刺された人が訴えて、賠償金の支払いを認めた判例もあるという事は頭の片隅に入れておいても良いと思います。
空き家のオーナーである以上、空き家にスズメバチの巣が出来ないようにする対策はしておくべきでしょう。
例え空き家であったとしても、自分の所有物である事には変わりありませんし、それが周りの人の迷惑(危険)になっているのであれば、それを防ぐように十分に務めるべきです。
将来的に空き家を売ったり、活用したりする時になって「周りの住民と上手くいっていない」という状況は非常に厄介です。壁が剥がれれば塗り直せば良いし、柱が折れれば代えれば良い。窓が割れれば直せばいいですが、人と人の関係に亀裂が入ってしまうとそう簡単には修復は出来ません。
スズメバチに巣の対策としては、早期発見・早期駆除に尽きるのですが、空き家という事でしたら中々足繁く通うのも難しい状況もあるでしょう。
友人や知人、近所の人にチェックをお願いしても良いとは思います。ただし、無償で協力をお願いするのは気が引けるという場合もあるでしょうし、スズメバチの巣以外でもプロの目で見ないと分からない問題が潜んでいる可能性もあります。
1つの選択肢としては、空き家の管理を業者に任せてしまうというものがあります。それほど高額なお金がかかる訳ではありませんし、お住まいの場所によっては月に1回空き家を見に行く交通費の方が空き家管理業者に払う料金より高い、なんて事もあります。
是非検討してみて下さいね。
弊社では相談無料で空き家に関する相談を受け付けています。お一人で悩んで解決しない事もプロの視線で見れば何か解決策があるかも知れません。よろしければ検討してみてくださいね。