2018年8月20日 22時40分09秒
テーマ:空き家
相続などによって初めて空き家を手に入れる人にとっては「空き家の管理」というのは寝耳に水かも知れません。
正直な所「住まない家なのに何で管理が必要なの?」「住んでいないのに税金がかかるの?」と面倒臭い事ばかりかも知れませんね。
重い腰を上げてやっと管理をするつもりになっても分からない事ばかり・・・掃除の頻度はどうすればいいのか?保険などには入った方がいいのか?何か面倒な事が起ったら責任をとらなければならないのか?と悩みが尽きないでしょう。
空き家を手に入れる事で色々な「初めて」と向かい合わなければならないのですが、今回お話するのは「空き家のトイレの管理」です。
そう。実際に住んでいる家と同じように空き家も水回りの管理が非常に大事になってくるのです。
空き家の管理を行うようになると避けて通れないのがトイレの問題です。普通の住宅と同じように空き家のトイレもかなり汚れやすい場所ですし、場合によっては既にかなり痛んでいる事もあるかもしれませんね。
トイレ、キッチンといった水回りは痛みやすく、修繕にもお金がかかる箇所です。将来空き家を誰かに貸したり、自分で住んだり、売ったりしたいのであればトイレはなるべく綺麗に管理しておきたいところですよね。
空き家のトイレの管理についてですが、綺麗に掃除しておくのは当然のこととして何か他にポイントはあるのでしょうか?
まず、盲点かもしれないですが、基本的には水道を止めてはいけないという事は覚えておいて頂きたいですね。空き家に住まないのであれば水道を止めてしまおうという人もいるかも知れませんが、それはまずい・・・
実は配水管の水は蒸発してしまうものなのです。水道管を止めてしばらくすると空き家のトイレの水がなくなってしまいます。するとどうなるか。それまでは水によって食い止められていた臭いが昇ってきてしまうのです。配水管に水を貯める為にも水道は止めない方が都合がいいのです。
水道が使える状態ならば、定期的に空き家の管理に来た時に空き家のトイレも使えて凄く便利ですよね。空き家の管理というのは草むしり、掃除、虫や害虫の駆除など色々やる事があります。結構時間がかかるものなので、途中でトイレに行きたくなる事もしばしば・・・
近くに公衆便所やコンビニがあればいいですが、そうとも限りません。ゆっくり、しっかりと空き家の管理をするという点でも空き家の水道は止めない方がいいのです。
ただし、空き家のトイレは使わないし、月一回程度は必ず空き家に来てトイレの水を足せると割り切っている方は空き家の水道を止めてしまってもいいかも知れませんね。コンスタントに空き家に来続けるのも中々骨が折れる事もあるでしょうが、住んでいる場所によっては十分可能ですしね。
あまり頻度が開いてしまう場合は空き家の水道は止めない方が無難です。2ヶ月に1回、もしくはそれ以下の頻度しか来れない場合は水道管が痛んでしまう恐れがありますので・・・
水道を止めない場合、水を使わなかったとしても基本料金はかかってしまいますが、月単位で考えても数百円単位のものですからあまり神経質にならなくても良いかもしれません。水道を止めない事でトイレ以外の部分も含む愛や全体の管理がしやすくなるのでしたら高い投資ではないと思います。
空き家なのに水道を止めないというのは抵抗のある話かも知れませんが、本来建物というのは人が使う為に作られたものです。空き家のまま放置しておくのは、本来あるべき姿ではありません。
空き家の水道をどうするか。トイレをどうするかで悩むのも分からない話ではないですが、最終的にはその空き家をどうするのかについて真剣に考えるべきです。
期間限定で空き家にしておき、将来的には人に貸すのか、売るのか、更地にするのか、何らかの形で活用するのか・・・空き家にしている期間が決まっているのであれば水道代も計算が出来るので、あまり気にならないのではないでしょうか?
ただし、空き家をどうするか決まっていない場合は水道代(だけではないですが)は無限にかかってしまうかも知れないという不安を感じてしまうかも知れませんね。
一度落ち着いて、水道やトイレと言ったミクロの視点で考えるのではなく、空き家そのものをどうするのかというマクロの視点で考えるのが空き家のオーナーに求められる事です。
空き家のトイレの管理から水道の話まで、色々なお話をしてきました。
最終的には空き家を将来どうしたいのか?売りたいのか、住みたいのか、貸したいのか。それはいつ実行するのか、というプランを持っておくことが一番大事なのです。
空き家は使いようによっては負の遺産にもなりますし、心強いキャッシュポイントにもなります。
貴方の空き家もどうするか、一度考えてみても良いのではないでしょうか?