2018年6月16日 09時17分02秒
テーマ:空き家
今回は空き家の掃除の方法やコツについて説明していきたいと思います。
空き家には人が住んでいないから空き家な訳で、特に掃除をしなくても今すぐ困ったりはしません。最悪放置にしておいても大丈夫なのではないかと考える人もいるかと思います。
しかし、空き家を売却したり賃貸物件として仲介させて頂いている身として言うのであれば、空き家は定期的に掃除をしておくべきです。それは単なる暇つぶしや趣味という領域ではなく、資産の価値を守るという大きな意味があるのです。
普段住んでもいない建物を何故掃除する必要があるのでしょうか?
近い将来住んだり、売ったりする事が確定しているのであれば掃除をする意味があるのは分かりますが、そうでもないのに定期的に掃除なんてしてられないよ、という人は多いのではないでしょうか?
そう思うお気持ちはごもっともなのですが、やはり空き家は時々でも良いので掃除しておくべきなのです。その理由としましては主に次の3つがあります。
空き家をいざ売ろうとしても、壁が剥がれネズミやコウモリの尿のシミが至る所についている。ゴミが溜まり、そこから出た液体が床を腐らせ柔らかい、みたいな状態では高い価格で売却するのは無理です。(おそらく売却する事そのものが無理でしょう。)
しかし、頻繁ではないにせよ、定期的に掃除をすれば汚れを抑える事が出来ますし、カビ等が生えたりするリスクも小さくする事が出来ます。また掃除をしている時に壊れている所を見つけ、早い段階で修繕する事で空き家の価値の減少を防ぐ事が出来るのです。(ものにもよりますが、修繕も早い段階で行った方が安上がりです。)
空き家の掃除をする事で空き家が清潔な状態に保たれ、ネズミなど住み着きにくく、ホコリもある程度は少なくなります。
火災の原因は色々ありますが、ネズミが配線をかじってそこがショートして発火…という危険性もあります。如何にも手入れされていない空き家は放火の危険性も高まりますし、中に不審者が侵入してくればタバコなどで発火する可能性もあります。
掃除をして、手入れをする事でそういったリスクをかなり抑える事が出来るのです。
あまりにも手入れをしていない空き家は行政から「特定空き家」に指定されてしまう可能性があります。
「空き家対策特別措置法」という法律が2015年5月26日から施行されていますが、この法律は危険だったり景観を悪化させる空き家を減らそうと言う趣旨の法律です。
ざっくりというと、行政が「この空き家は手入れが出来ていないから特定空き家とする」と判断してしまうと、その空き家の固定資産税の優遇措置が取り消されてしまうのです。こうなると「本来は払わなくてもよい税金」を払わなければいけない状態になってしまうのです。
空き家を掃除する方法やコツについてポイントを紹介していきたいと思います。
多くの場合、空き家は人が実際に住んでいる住宅よりも散らかり汚れている場合が多いです。その為、片付けるのにもコツがいるのです。
まず大きいものから片付けます。大きい物とは家具や家電製品、粗大ゴミですね。これらは状態によっては売って現金化出来ます。空き家への交通費や管理費用に当てる事が出来ます。また、スペースをとってしまうものなので最初に運び出しておくと、その後の清掃もしやすくなるのです。
これらの「大きい物」は一人ではとても出来ないという場合もあるでしょう。その場合は家族や友人にお手伝いをお願いするべきです。(場合によっては彼らが引き取って有効活用してくれる家具などもあるかも知れません。)
何度も集まるのは大変でしょうから、スケジュール管理の面から言っても最初に家具や家電製品を片付けてしまうのです。
空き家のゴミを片付ける際のポイントは「実際に住んでいる地域」と「空き家のある地域」のゴミ収集のルールの違いを把握しておく、という事です。自治体によってゴミの分別の方法が違いますし、専用の袋が必要なところは多いです。収集日でないとゴミを回収してくれません。
そういう事情で、空き家のゴミを片付ける日取りは結構重要なのです。
空き家によっては何年もたまった汚れと向かい合わなければならない事もあります。水道が使えるかどうかにもよりますが、出来る事なら水を使ってしっかりと汚れを落としましょう。電気が使えるなら掃除機を使いたいところです。
水道が使えない場合はクリーニングペーパーなので汚れが酷いところだけでも拭き取っておきたいですね。
相当なホコリが出ますのでマスクは必須です。また、身体がいつのまにかベトベトしてしまうでしょうから、着替えもあると良いでしょう。虫が出てくる場合もありますから、殺虫剤もあるといいですね。
とにかく、溜まった汚れを落とすというのはかなりの重労働ですので、覚悟を決めてやりきる!という姿勢が大事です。
空き家の掃除はかなり大変な場合も多く、状況によっては業者に任せてしまうのもありですね。お金はかかりますが、その分しっかりと掃除してくれますし、何より楽です。
空き家の掃除に時間や手間をかけたくないという場合はプロの業者にお願いするのも良いと思います。
一方で思い出の品を見つけながらちょっとずつ掃除したい。他人に実家に上がって欲しくないという方もいらっしゃいます。空き家は資産ですが、心のよりどころでもありますので、そういう場合はご自身で少しずつ掃除をしていくのもアリでしょう。
空き家の掃除について色々と述べてきましたがいかがでしたでしょうか?
空き家といっても掃除を欠かすことは出来ませんし、管理をしなくては価値が落ちてしまうのです。住宅は人が住み活用する為に作られた物ですから、空き家のままにしておくのはあまり良くはありません。今すぐは無理でも何らかの形で活用する事をオススメしますし、その為にも普段からしっかり管理しておきたいですね。
空き家の管理は意外と悩みどころも多いもの。一人で悩むくらいなら空き家管理のプロの業者に相談してみてはいかがでしょうか?
弊社では空き家管理サービスを提供しております。空き家のチェックについては無料でやらせて頂いております。よろしければお気軽にご相談して頂ければ幸いです。