2018年6月30日 21時41分07秒
テーマ:空き家
今回は空き家を解体するメリットや費用、注意点といった事について説明していきたいと思います。
空き家は放置してしまうと様々なデメリットがあるので、いっそのこと解体して更地にしてしまった方がいいのでは無いかという考えもあろうかと思います。
確かに空き家の状態や立地条件によっては解体して更地にした方が良いケースもあるでしょうが、そうとは言い切れないケースも存在します。大きなお金が動くことなので後悔の無いようにしっかりと抑えておきたい部分ではありますね。
空き家を解体して得られるメリットは大きく分けて2つです。
1つは空き家管理をしなくて良くなる事。
空き家を解体してしまえば当然ですが、煩わしい管理からは解放されます。誰も住まない空き家が存在すれば、定期的に掃除や草むしりを行い、害獣を駆除し、庭にゴミが捨ててあれば回収し、植木が伸びれば切らなければなりません。場合によってはリフォームを行い、資産価値が低下したりするのを防ぐ必要があります。
正直な話、住んでもいない建物を管理するのはかなりの苦痛に感じる人もいるでしょう。もちろん、空き家を管理する事で資産価値を維持する事はとても重要で大きな意味がある事なのですが、普段の生活とあまり関わりがない空き家を管理する余裕がないという人も多いです。
空き家を解体してしまえばそういった煩わしさから解放されるというのは大きなメリットと言えます。
2つ目は土地が売りやすくなる場合がある事。
空き家の状態にもよるのですが、空き家が建てられた建物よりもキレイな更地の方が買い手が付きやすい場合が多いです。
早く現金が欲しい場合などは、空き家付きの土地よりも更地の方が早く買い手が付き、かつ売却金額も高いケースが多いので、この点は大きなメリットと言えるでしょう。
空き家を解体する際の注意点について幾つか述べていきたいと思います。
まずは固定資産税です。空き家が建っている土地と更地では、更地の方が固定資産税が安いのです。(最大で6分の1にもなります。)更地にして売却する気満々で空き家を解体しても、買い手が付かなかった場合は固定資産税が高くなる分、損してしまうという事もあり得ます。
固定資産税は毎年ずっとかかるものなので結構痛いですよね。
※ちなみに空き家もしっかり管理をしないで不衛生だったり危険な状態になってしまうと「特定空き家」と行政から認定されていまい、更地と同じだけの税金が欠けられてしまうケースもあります。
また、空き家を解体するには当然ですが費用がかかります。条件によっては費用が高額になるケースもあるのです。
例えば、敷地内の多くを建物が占めている場合は重機が入れず、手作業での解体が必要になる為解体費用は割高になります。空き家の中に沢山の荷物(ゴミ)が入っている場合も処分費用が上乗せされる為解体費用は高くなりがちです。
暑い時期や梅雨は工事費用が割高になる時期です。
何でもかんでもすぐに空き家を解体するのではなく、空き家を本当に解体すべきなのかどうか。空き家を解体するのであればなるべく解体費用が割安になるような時期や状況を整えてからにするのがポイントです。
また、そもそも論ですが、空き家を解体する為には相続登記をしっかり行っており名義人が誰なのかはっきりしていないと解体が出来ません。面倒臭いかも知れませんが、書類上の手続きも抜かりなく済ませておく必要があります。
空き家は解体せずとも、リノベーションして賃貸として貸し出したり、自分達が住むという形で活用するという形もあります。一度解体してしまうと元には戻せないですし、解体して更地にしたからと言って必ず売却出来るかどうかは分かりません。大きなお金が動く事なので、事前に良く考える事が必要ですね。
空き家の解体について色々述べてきましたがいかがでしたでしょうか?空き家を解体する事にはメリットがあるのは確かですが、判断を誤ってしまうと損をしてしまう可能性もあります。
空き家を解体するのか。空き家をそのまま売却するのか、活用するのか…
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